家に帰った後の生活まで考える|作業療法士の視点がつながった福祉ハイヤーYoursの支援

介護タクシー

はじめに

「病院から家へ帰ることができれば、それで大丈夫」

そう思われるご家族も多いかもしれません。

しかし、実際には自宅へ到着した後に、

  • ベッドまで移動できるのか
  • トイレへ行けるのか
  • 夜間に起き上がれるのか
  • 家族がどのように介助すればよいのか

という、新たな不安が出てくることがあります。

福祉ハイヤー(介護タクシー)の大切な役割は、目的地まで安全に移動できるよう支援することです。

ですが、Yoursはその方がご自宅へ戻った後、できるだけ安心して生活を続けられるように考えることも、大切な支援の一つだと考えています。

今回は、実際にあったご相談をもとに、移動後の生活まで考える福祉ハイヤーについてご紹介します。
※個人が特定されないよう、内容を一部変更しています。


突然の骨折。
「どうやって家に帰る?」から始まったご相談

ある日、ケアマネジャー様からご相談をいただきました。

担当されている利用者様が受診したところ、足の指の骨折が判明したとのこと。

しかし、

  • 足をついて歩くことが難しい
  • 自家用車での帰宅が困難
  • 車いすで帰宅したい

という状況でした。

そこで、病院からご自宅までの移動手段として、Yoursへ福祉ハイヤーのご依頼をいただきました。


福祉ハイヤーで大切なのは「安全に移動すること」

病院では、まず身体への負担を考えながら移乗介助を行いました。
骨折した部分に無理な負担がかからないよう注意しながら、車いすへの移乗を実施。
その後、ご自宅まで安全に搬送しました。

ここまでは、福祉ハイヤーとして大切な役割です。

しかし、このご相談にはもう一つ大きな課題がありました。
それは、「家に帰った後、本当に生活できるのか」ということでした。


家に帰れても、その後の生活には不安が残ることがあります

ご自宅にはベッドがなく、普段は床で休まれている生活でした。

そこでケアマネジャー様から、
「床から起き上がる方法を、ご家族へ伝えてもらえませんか?」
というご相談がありました。

この相談は、とても重要な視点でした。
なぜなら、ご家族が困るのは「帰宅できるか」だけではないからです。

帰宅した後に、
「夜、トイレに行けるだろうか」
「家族だけで介助できるだろうか」
という不安が出てくることがあります。


ケアマネジャーの気づきが生活支援につながりました

今回、とても大切だったのはケアマネジャー様の判断でした。

単に、
「家まで送迎してもらう」
で終わらせるのではなく、

「帰宅後に困ることはないか」
という視点を持ち、作業療法士である私へ相談してくださいました。

これは、利用できる社会資源を上手に活用した多職種連携の一つです。

ご本人やご家族が安心して生活を続けるためには、一人の専門職だけでなく、それぞれの専門性をつなげることが大切です。


作業療法士として、自宅での動きを考えました

作業療法士の視点では、単に「立てるか」「歩けるか」だけを見るわけではありません。

確認するのは、

  • 今ある身体能力で何ができるか
  • 骨折した部分に負担をかけない動き方は何か
  • ご家族が安全に介助できる方法は何か
  • 自宅環境で続けられる方法か

という点です。

骨折した足に負担をかけないことを優先しながら、「今ある身体能力で安全に動く方法」を一緒に考え、床から起き上がる動作を実演しました。

具体的には、

① 骨折した足を守れる姿勢で横向きになる

② うつ伏せになる

③ 四つ這い姿勢になる

④ 反対側の足を使って立ち膝になる

⑤ 両手で床を押して身体を起こす

⑥ 家具などを支えにして立ち上がる

という流れを、ご本人の状態に合わせて説明しました。
※実際に行う場合は、対象者の身体状態や医師からの指示によって方法が変わります。


ご家族が安心できるよう、後で動画でも確認できる形に

その場では、ご家族にも動作を確認していただきました。
また、ご自宅でも確認できるよう、スマートフォンで動画を撮影していただきました。

目的は、

  • 夜間のトイレ動作への不安軽減
  • ご家族の介助方法の統一
  • 無理な介助による事故予防

です。

専門的な方法を一度説明するだけではなく、ご家族が実際の生活場面で使える形にすることが大切だと考えています。


「帰宅できること」と「生活できること」は別です

福祉ハイヤーを利用される方の多くは、「どうやって移動するか」という不安を抱えています。

しかし、本当に大切なのは、
「移動した先で、その人らしい生活を続けられるか」
ということではないでしょうか。

病院から自宅へ到着した瞬間が、支援の終わりではありません。
その後の生活につながる移動を考えることも、私たちの役割の一つだとYoursは考えています。


作業療法士としての経験を活かした福祉ハイヤーの視点

もちろん、すべての福祉ハイヤーで同じ支援ができるわけではありません。

今回のケースでは、たまたま作業療法士という専門性を持ったドライバーが対応したことで、移動後の生活について一緒に考える機会につながりました。

Yoursでは、

  • 車いすで安全に移動できるか
  • どのような姿勢が楽なのか
  • ご本人やご家族が困ることは何か

という視点を大切にしています。

移動は、目的地へ着くことだけがゴールではありません。
その方の生活につながる移動を、一緒に考えることが大切だと考えています。


まとめ|家族だけで抱え込まなくても大丈夫です

突然のケガや退院後の生活では、ご本人だけでなく、ご家族も多くの不安を抱えます。

「家に帰れるけれど、その後どう生活すればいいのか分からない」

そんな時、一人で抱え込む必要はありません。

今回のように、移動だけではなく、その後の生活まで考えて支援につながることで、ご本人とご家族の安心につながる場合があります。

福祉ハイヤーの利用では、
「この状態で利用できるのか」
「家に帰った後が心配」
など、不安なこともあると思います。

Yoursでは、身体状況や生活環境を確認しながら、安全な移動方法を一緒に考えています。
わかる範囲で大丈夫ですので、お気軽にご相談ください。

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